肌断食と自信

女の子と仲良くなるためには、女性特有の話題にも敏感になることが必要だ。

パンケーキやおしゃれなカフェ、芸能人の情報などなど・・・。

 

俺もこうした情報については遅れることなくついていけている。同期に流行の先頭を走り続けている女の子がいるからだ。

 

でも、これだけじゃ足りない気もする。女性ならではの話題、そう、美容関連の事にも少しは強くなっておかねば。

 

そう思い、昼休みに早速同僚を誘ってランチに行くことにした。会社のロビーで待ち合わせたのだが、今日の彼女はいつもと違う感じがした。メイクは薄いのに、つやつやしている。

 

俺はド直球で聞いた。今日の○○、肌の感じがいつもと違う感じなのは気のせい?と。

すると、彼女は待ってましたと言わんばかりの表情で微笑んだ。

 

どうやらここ3ヶ月ほど、新たな美容法を取り入れているらしい。俺はここだ!と思い話を掘り下げる。

 

ここで初めて「肌断食」という言葉を聞いた。断食ならイスラム教のラマダンみたく、食べ物を口にしないことである。しかし、これに「肌」という言葉が付くとどんな意味になるのだろうか。

 

女性は常に化粧をする。そのため、肌に化粧品を付けるわけだが、これを肌にとっての食事と捉えるらしい。これを止めてしまうことを肌断食と呼ぶようだ。

 

女性が化粧を止める・・・それってメチャメチャ勇気いることじゃん。俺は思わず口に出して言ってしまった。

 

女性が化粧をしないということは、男にとって服を着ないのと同じような感覚だと思っていたし、一般的な考えではないとも思ったからだ。

 

しかし彼女曰く、化粧は肌にダメージを与えるし、それを隠そうとさらに化粧をする。それが負のスパイラルになって肌がどんどん弱くなってしまう。

 

それなら肌本来の姿に戻して、必要最低限の化粧でも魅力的になる方が絶対に良いと思ったらしい。

 

確かにそうだな、と俺は納得した。実際、彼女の肌はすごくハリがあるし、化粧は薄いはずなのにとてもきれいである。

 

肌断食はこうやって進めるらしい。

 

肌断食をする彼女の決意は、俺が取り戻そうとしている自信そのものを見ているようだった。

 

こんな風に自分を信じることが大事なんだな、と再認識させられた。情報提供だけでなく、初心を改めて認識させてくれた彼女にお礼がしたくて、勝手にランチをおごった。

 

あんな感じに俺もならなきゃな。いや、なる!

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